no name
今まで私はお互いが理解し合えない事を
ずっと自分が至らないせいだと思い込んで
必死になってもがき続けてきました。
昨日の罵り合いの中で
見えなかったものが突然
私の目の前に姿を現したのです。
醜い人間の本性を見ました
憎しみと卑屈な劣情
生まれた瞬間から信じて疑う事のなかったものが
とんでもなく猜疑心と殺意に満ちた気持ちでしかなかったなんて
思った事もなかったけれど
全ては偽善の中にある見せかけの信頼関係だったのですね
自分の精神が壊れてしまわないように
必死で私もあなたの事を罵倒し続けながら
言い知れぬ絶望感と悲しみに 泣叫んでいました
でも
あまりの悲しさに涙は出て来なかった
引き裂かれる心は麻痺して痛みすら夢の中の事のようで
口をついて出る言葉とは裏腹に
驚く程冷静に自分と
昨日まで..いや、つい、数分前まで信じていたあなたの
醜く歪んだ顔を見つめている自分に気付きました。
手を出すのはやめて下さい。
正当防衛でも僕があなたに今、手を上げれば
あなたの身体中の骨は砕け、内臓はうす汚い腹膜の中で
赤黒い血を吹き出しながら崩れていくでしょう
身体に受ける痛みなんてたかが知れてます
あなたの拳に私を倒せる程の力なんて残ってやしないんですから
しかし...心が受けた傷口は
恐らく私という存在があり続ける限り
塞がる事はないでしょう
あなたの裏切り
私は一生許しません
この生命が潰えても
あなたがした仕打ちを許す事はないでしょう
法律なんてこの際どうでもいいんです
今私はどうしようもない位
惨い手段であなたを殺してしまいたい衝動にかられて
どうにも自分を抑える事が出来ません
生きたままその身体を切り刻んで
うす汚いその血を一滴残らず搾り取ってやりたい
呪われた血筋は未来永劫その業から逃れる事は出来ないんですよ
私の手で、私の代で断ち切ってしまう決意が出来て幸いです
この手であなたを殺す事が
せめてもの今までの恩義に対する私の礼です
さあ、世界中で一番信用しているはずの人間に
命を奪われていくのはどんな感じなのか
私に聞かせてくれませんか?
あ、そうか。あなたは私の事を
初めっから信用なんかしていなかったんでしたっけね?
いいでしょう。世界中で一番信じていた人を
この手で殺めるのはどんな気持ちなのか
私がここで感想を書く事にしますから
さぁ、あなたは自分の命日を何時にしたいですか?
それ位の我侭は最後に聞いてあげましょう
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